復興まちづくり勉強会がスタート

2011年東日本大震災、八日町は近隣の魚町や南町と比べると、被害自体は少なかったですが、町の中にも津波で流されてしまった建物があり、再建の目処が立たない方もいらっしゃいました。

2011年6月には「内湾地区まちづくり協議会」が発足し、内湾地区のまちづくりの検討が本格的にスタートします。魚町や南町に続いて、八日町からも委員が選出され、復興まちづくりを内湾地区全体で考えていく必要がありました。そのため、まずは八日町内で将来のまちの姿や、それぞれの住まいや暮らしについて考えるために、「復興まちづくり勉強会(主催:八日町まちづくりの会)」が青龍寺にてスタートしました。

 


2011年5月の八日町の様子

 


勉強会は早稲田大学の阿部俊彦さんと、まちづくり協議会の委員でもある島田呉服店の店主、島田英樹さんを中心に、内湾地区まちづくりの状況報告や、他の地域の成功事例レクチャーなどからはじまり、参加しているみなさんがそれぞれ、今後の八日町になにを望むかを共有するためのワークショップへとつながっていきます。

参加者からは初期から「歩いて買い物のできる、高齢者も暮らしやすいこと」や、「歴史的な建物や蔵を活かし、着物の似合う、歴史文化の薫るまち」といった意見が多く、同時に「まちづくりの方針事態を協議会の場できちんと伝えていくこと」「駅、駐車場、賑わいの核、避難路など具体的なまちづくりのアイデアを考える場が必要」という声もあがりました。

今ではすっかりお馴染みの復興公営住宅『八日町236(ニサンガロク)』についても、こちらの勉強会で話し合われたことが元になっています。


2016年7月に完成した八日町236(ニサンガロク)

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