ゴー!ゴー!安波山

気仙沼の“航海の安全と大漁を祈願する”象徴として名付けられた安波山は標高239メートル、その展望台からは内湾が一望でき、観光スポットとしてもお馴染みです。

気仙沼といえば“海”のイメージが先行しがちですが、ここ八日町の人に話を聞くといかに“山”と生活が密着しているかがよくわかります。

 

 

特によく名前を聞くのが『ゴー!ゴー!安波山』というイベント。5月5日に町の人みんなで仕事も勉強もちょっとお休みして、安波山に登り山頂でみんなでお酒を飲んで楽しむ行事として親しまれていたとか。八日町にはとにかく行事が多いと聞いてはいましたが、町の人みんなで行く遠足があったとは!一体どれだけ仲良いの…と驚きを隠しきれませんでした。(しかもイベント名の時点からすでにノリノリである)

旧暦3月27日にお酒や食事を持ち寄り、家族みんなで安波山に登る、その名の通り『安波さん』という例祭があり、その名残と言われています。

 

震災の影響もあって、残念ながら『ゴー!ゴー!安波山』は少しお休み中ではありますが、安波山に登った際には美しい内湾の景色を眺めながら、その場所で幾年にもわたる賑わいがあったことに思いを馳せてみるのもどうでしょうか?

 

安波山の展望台からの景色(八日町は写っていませんが)

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