わたしの気仙沼手帳①『ワーホリとくるくる喫茶』

はじめまして、高野です。現在22歳の大学4年生。福島県出身で、沿岸部の地域で生まれ育ちました。普段は地元を離れ、いわゆる雪国と呼ばれる地方で観光を勉強しています。今回はふるさとワーキングホリデーという制度で気仙沼に来ました。これで気仙沼を訪れたのは2度目、まだまだ気仙沼初心者です。

 

私が参加しているふるさとワーキングホリデーとは、地域の仕事をしながらそこの暮らしも体験できる制度のことです。

就労先は『くるくる喫茶うつみ』さん。すべてのあたたかなものをギュッと集めたと思えるくらい、ほわほわする心地の良い喫茶店です。店主の吉川さんも、お店の雰囲気も、集まるお客さんたちも、全部ぜんぶ、あたたかい。今回初めて来たはずなのに知っている懐かしさを感じて、ほんとうに素敵な空間です。コーヒーはもちろん美味しくて、冬の寒さが本格的になり雪がちらつく12月下旬にはコーヒーの温かさが心の底にまで沁み渡ります。とっても美味しいスコーンも頂いてしまい、優しさも沁み渡りました…。年末になり忙しなく動く街の中、このお店に入ると本当に時間がゆっくりと流れていると思ってしまうほど。

これまでここでワーホリを行なった方々は、例えば、気仙沼で体験したことを書いた人生ゲームやかるた、八日町商店街の今と昔を調べてまとめたノートなどを残しています。同じ時期に一緒にワーホリで来ていた方は、お店や街並みを見て感じたことを書いたマップを作成していました。皆さんの個性が光る作品ばかりです。これらはお店で手に取って見ることができるので、ぜひお越しください!

私は八日町商店街のホームページに投稿することを任せて頂いたので、この気仙沼滞在期間に感じたことを書いてみようと思います。

 

ちなみにお店でこれを書いている今、カウンターではお仕事の会議、ガラスを挟んで後ろの道路には両手いっぱいの荷物と共に下校するという冬休み前最後の大仕事をしている小学生、右のテーブルには地元のおじいさん(同じ東北でもやっぱり少し方言が違うのを感じてお話しするのが楽しかった)、左のテーブルにはスウェーデンからの観光客2人組(英語の会話と喫茶店の組み合わせで、お洒落空間をさらに感じられた!)で私の周囲は賑わっています。

様々な人たちがそれぞれの時間を過ごす、この気仙沼。私が見た内湾の街並みを、私が過ごした時間を、少しではありますが皆さんに共有させてください!

 

(文:高野)

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