八日町で焚き火をすると何が起きるか〜まちなか子どもキャンプの振り返り〜

9月17日(土)、八日町商店街の実験イベントとしてドラゴンパーク内で「まちなか子どもキャンプ」を実施しました。

お昼に集合後、お子さんの参加者たちがキャンプ講師の方と一緒にテントを組み立て、焚き火で使う薪を割る作業を行います。
ほとんどのお子さんにとって薪割りは初めての体験。八日町の町に「カーンッ」という気持ち良い音が響きます。

大きな薪を更に割って、火起こしをするための薪を作ります。
講師の方からは「針葉樹の薪は油が多いからすぐに燃えるんだよ。それに対して紅葉樹の薪はなかなか火がつかないんだけど、一度火がつくとずっと燃えてくれるんだ。」と解説があり、子どもたちも静かに聞きながら薪割りを手伝っていました。

火起こしもマッチやライターではなくファイアスターターを使って火をつける本格的な方法です。
子どもたちも火を間近で見て興奮している様子。

焚き火台ではとうもろこしを焼いたり、マシュマロを焼いたり、楽しそうな歓声が聞こえてきます。

大人向け(?)にはハンドドリップコーヒーの振る舞いも。この記事の筆者こと近くで喫茶店をやっている吉川が手びきのミルでコーヒーを淹れました。コーヒーを淹れるテントはお客さん同士が談笑する空間になって、雰囲気が良いなあと思いました。

夜になると、予め案内を回覧していた商店街の近所の方々も合流してくれました。
コロナ禍でこのところ集まる機会が持てない中、良い交流がたくさんできたと思います。

そして、今回のキャンプのフィナーレは、企画者である鈴木敦雄さんによる「ドラゴンパーク・防空壕ツアー」(!)
気仙沼駅での出兵の様子を写した写真やB29の弾丸を紹介しながら、戦争時の気仙沼の様子をお話してくれます。

鈴木さん自身は戦争を体験した訳ではありませんが、自宅やお店に多くの資料を残しているからこそ、昔の話に説得力がある。子どもたちも大人たちも鈴木さんの話に惹き込まれていきます。

ドラゴンパークを上の方に登っていくと、防空壕の入り口があります。
普段は金網に鍵がされて閉ざされているのですが、今日はオープンに。
キャンプをしている広場から3人1組になって、ヘルメットを被って防空壕に向かいます。

入ってみての印象は、、

1.思ったより奥に長い!

2.ひんやりする!

3.ここで空襲やり過ごすの怖すぎる!

鈴木さんによると小さい子は米軍の飛行機を一目見たくて、防空壕の外に飛び出そうとしてひどく怒られたとか。
また、後日八日町に住む若い方に話を聞いた時には、自治会の行事でタイムカプセルを防空壕に埋めたこともあったそうです。

時代が変わって、こういう場所が少し変わった使われ方で(かつ戦争の記憶も残したまま)、引き継がれていくのは素敵なことだと思います。

キャンプをやってみて気づいたこと

今回のイベントを経て、まちなかでキャンプをやることの良さが少し分かったと思います。

八日町は被災したけれど、大きな復興工事が行われなかった場所。
震災前から進む衰退で空き家や空き地が増えている。

そんな町の中にある平成初期に整備された公園「ドラゴンパーク」。
最近の公園と違って、カラフルな遊具もなくてがらんどうの広場と言った方が良いような場所です。

そんな公園に置いたキャンプチェアに座って見る空は広かったし、古ぼけた建物の外壁が八日町にしかない景色を演出していました。

近所の人がふらっとやってくる感じもやはり八日町らしさ。

商店街主催でなくても、この公園でまたキャンプのようなイベントをやってみたいし、八日町の違う場所(建物の屋上とか、、)でキャンプをやってみるとまた違った景色が見えるのだろうとわくわくします。ゆっくり一つの場所で時間を過ごしていると、その場所から見えるものが違う意味を持ってきたりするんですね。そんなスローな八日町の過ごし方をまたやってみたいなと思いました。

(文・吉川晃司)

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