山豊商店。八日町で出会う初めてのお店。
八日町商店街に入って、初めて目に入るお店が山豊商店。瀬戸物屋の亀屋さんの手前です。亀屋さんのインタビュー記事で「八日町に入って始めてのお店」と書いてますが、それは間違いですよ!
「八日町は『ここから始まり』だからね。角だから、車も停めやすくて良くお客さんに入って来てもらえます。」
「色んなところからお客さんに来てもらえる。多くのお客さんに気仙沼の名産物を買って頂きました。ずいぶん遠くから来てくれるお客さんもいるんです。」
小山さんは、八日町災害公営住宅の使い方のワークショップやコミュニティセンターの検討委員会にも参加して頂いています。そういった繋がりで、僕は小山さんの顔をしっかりと覚えていました。
が、初めてベクトカルチャーの猫田耳子さん(ホームページのデザイナー)とお店に入ってびっくり。なんと小山さんが山豊さんの店主さんだったとは。。。
様々な商品が並ぶ店内
「昔はちゃんとお店も整頓してたんだけどねえ、最近はお店に来る人も少なくなってるからこんな感じなんだよ。それでも、並ぶ品物はちゃんと置くようにしてるよ。少しでも売れるようにね(笑)」
ちゃんとお客さんに向けて商品が正面を向いており、小山さんのこだわりを感じられる店内。虫かごが、、吊るされていますが、その訳を小山さんに聞くと、
「海に関するお人形、サンゴとか亀とかの飾り物(海女人形と言うらしいです。)も扱ってたんです。その時の名残ですね。昔は雑貨も置いてたんですよ。」とのこと。
「今はね、時代も変わってお店をめがけてお客さんが来てくれるというより、北海道とか青森にいるお客さんがね、土産物(フカヒレ、三陸ワカメ、ふりかけ、海産物など)を送って欲しいって言ってくれるおかげでお店が成り立つんです。」
看板屋さんに描いてもらった絵
お店の正面奥に、リアス式海岸?の海が描かれた素敵な絵が飾ってあります。この絵のことを尋ねると、小山さんのトークに拍車がかかったように色んなことを話してくれました。
「昔、看板屋さんに描いてもらったんです。お店の外にもあるんです、ほら、冷凍庫の裏のところ。ここは海岸沿いというわけではないけどね、海のものを専門に扱ってるんです。ふかひれもあそこにあるっちゃ? ウニもあるんです。ふのりも美味しいよ。ふりかけもある。海苔もある。気仙沼の色んな美味しいもの、お土産品はここで一通り揃います。」
「ウニは、ここ山豊のメインの品物です。遠くからわざわざ注文頂いて、今でも注文を頂いてます。品物は十分吟味しております。気仙沼に来た時は、八日町を通った時は、ぜひウチに寄ってください。」
「昔はグッチ祐三さんも来たりね、してましたよ。グッチ祐三さんの義理のお父さんが山豊の大のお得意さんでした。その繋がりでグッチさんにも来て頂いて。義理のお父さんは『お店は小さいけど、美味しいんだよねぇ〜』って笑ってました。良い思い出。」
小山さんの話を聞いてると、古き良き気仙沼・八日町の様子がよく分かります。
八日町「始まりのお店」を是非訪れてみてください!
(文・吉川晃司)
商店名 | 山豊商店 |
業種 | 海産物・乾物 |
店主 | 小山喜恵子さん |
創業年 | 1930年頃 |
住所 | 八日町2-1-6 |
電話番号 | 0226-22-0476 |