「もっちもち〜のぷ〜るぷる♪♪」
いきなり話がずれてしまいますが、旧一番街商店街(八日町商店街から横に伸びた道)のたこ焼きさん「たこ吉」の店頭でかかるレゲエミュージックをご存知ですか?
中毒性の高い歌詞とメロディ。レゲエのルーツを踏まえた「ぷおーーん」というレゲエホーンがここ!というタイミングで鳴り響く不思議な曲です。
その作曲をした方が今回話を聞かせていただいた方の1人、高橋さん。ムサシヤさんの従業員であり、ミュージシャンでもあります!
「高校を出てから東京で暮らしていたんです。高円寺に住んでてロック喫茶に行ったりするのが好きだった。
コーヒーを買おうとして自販機の前にいると、僕を見つけて後ろで笑ってる人がいたんです。その人がムサシヤの常務だった(笑)」
驚きの再会をきっかけに、高橋さんは生活の拠点を気仙沼に戻しムサシヤで働くことになりました。
ムサシヤの歴史
ムサシヤの中には事務用品がずらりと並び、商店街のワークショップなどで必要なものも大抵揃ってしまいます。
市役所が目の前にあることもあり、お客さんには市の職員の方が多いとか。
「町の文房具屋と言うとね、子供向けの文房具やおもちゃも置いてたりするけどちょっと違う感じだね」
社長の熊谷俊さんは謙遜気味にお店のことを話しますが、売っている事務用品を見るとなかなか玄人向けの品揃えのようでかなり壮観な店内です。。
カタログで品番から発注することもできるので会社で必要なものもここで一式購入できます。
もともと河原田と弁天町で営業していたそうですが、昭和45年頃に支店として八日町にお店を出店。
震災によって、港町から八日町へと事務所自体を引っ越してきたそうです。
レッドツェッペリンにショックを受けて、
高橋さんの音楽家としての活動についても話を聞きました。
「ラジオで色んなバンドを聞いたのが最初。今の魚町内湾ビル(魚町の災害公営住宅)の向かいに坂本レコード店っていうレコード屋があって、そこにたくさん通ったなあ。高校生の時に家で演奏してたらすごい近所の人からヒンシュク買ってね(笑)ワンテン庁舎がデパートだった頃にはライブもやったりしたよ。アコギ弾きながらバスドラを足で叩くスタイル(!)とかね、バンドだったり色んな形で演奏してる。」
「子ども達と一緒にご飯を食べたり、家事をやったり両親の世話をしたり、、を含めて自分の生活がある。仕事っていうのは生活の一部。そういう考えで音楽活動も死ぬまで続けるって周りに言ってます(笑)」
気仙沼、八日町という町に対しては「住民も少なくなっていく。お店・町が線になっていなくて点でしかない。」という問題点も感じつつ、色々なお祭りやイベントが行われいる今の状況を応援している様子。
「足を引っ張らないようにしてる」という言葉はよく考えると、今の活動に対しての信頼?
「地元のお店で良いものを買っていく。そうすることで個店の力ももっと強くなっていく。」
壁画とか描いてもらってもいいかなって思ってる
平成28年のお日市(八日町の夏祭り)にアーティストの小中大地さんが八日町商店街のいくつかのお店の壁にイラストを描くというプロジェクトを行いました。
実はその時にも、ムサシヤさんの壁やブロック塀にも小中さんの作品を貼らせてもらったのです。
その許可を出してくれたのが、社長の熊谷さん。
「隣の駐車場に面したうちの壁あるでしょ、殺風景な壁だから壁画とかあってもいいんじゃないかなあって思うよ。夏にもイラストやってくれたでしょ?あんな感じで壁画とかあって良いと思うんだけど、他の人の車が置いてある駐車場に足場置いてって難しいよねえ。」
熊谷さんがこんな風に町の人や活動に寛容でいてくれることが、高橋さんのようなミュージシャン兼従業員の人が活躍することの背景になっているのだと思います。
今のムサシヤは、カウンターと事務のお姉さん、大量の事務用品の陳列棚、奥には従業員の方々が働くオフィスがあります。色んな人が出入りするとても活発な場所です。
なにより、たくさんの文房具ってちょっとわくわくしますよね。一式で文房具とか揃えるのたのしいですよ!心機一転したい時は是非ムサシヤへ!
商店名 | ムサシヤ(株) |
業種 | 事務用品・文具 |
社長 | 熊谷俊さん |
話し手 | 高橋昭次さん |
営業時間 | 9:00-18:00(土日祝休) |
住所 | 八日町2-1-14 |
電話番号 | 0226-22-0944 |